目をこらしてみたが、鳥の姿を認めることはできなかった。鳴き声だけだ。いつものように。とにかくこのようにして世界の一日分のねじが巻かれるのだ。 ――村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』 1 その鳥の存在に最初に気づいたのが誰だったのかいまではさだかで…
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