2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

異邦の薫り――くぼたのぞみ『鏡のなかのボードレール』を読む

もう随分まえのことになるけれども、クッツェーの『恥辱』という小説についてここでふれたことがある*1。いい小説だと思い、いくつかの場面についてはいまも印象につよく残っている。だが、最近読んだある本によって、わたしは自分の無知を思い知らされるこ…