そうか、虫明亜呂無も「バンビ」の常連だったのか。刊行されたばかりの虫明亜呂無のエッセイ集『女の足指と電話機――回想の女優たち』を読んでそのことを知った。「秋の出会い」と題されたエッセイは次のような書き出しで始まる。 「阪神第一週を了えた翌日、…
ひと月ほど前になろうか、新聞に一冊の句集の短い紹介記事が載った。長岡裕一郎の『花文字館』。そしてそれが、かれ長岡裕一郎の遺句集だと知った。小学校の同級生の訃報が突然届けられたような驚きと悔恨にも似た淡い哀しみとがあとにつづいた。 わたしは長…
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