2014-09-28から1日間の記事一覧

十字架には早すぎる――堀江敏幸と杉本秀太郎

前回の末尾に予告した、文庫解説にさらに著者がコメントするという珍しいもう一例は、堀江敏幸の『回送電車』(中公文庫、2008)。解説は杉本秀太郎である。 杉本秀太郎の随筆をわたしは長年愛読してきた。杉本さんは小説を書かないが、このふたりの書き物に…