2014-06-01から1日間の記事一覧

憧憬と軽蔑――「絶望の花」としての芸術

頃日、大西巨人『神聖喜劇』を久方ぶりに再読している。部分的な再読は折にふれ何度かおこなったが、全巻の通読はなにしろ数十年ぶりのことである。再読して新たに気づくことも多々あり、きわめて有益かつ充実した読書体験のいまも直中にある。このたび興を…