2013-11-10から1日間の記事一覧

母語と英語とのあいだで――岩城けい『さようなら、オレンジ』を読む

もう五年ほど前のことになるけれども、若い小説家たちの小説について本欄でふれたことがあった*1。文芸誌でかれらの新作が妍を競っていたのだが、どれもが一様に「発情」しているさまに聊かうんざりさせられた。性を主題にすることが悪いわけではないけれど…