2010-05-29から1日間の記事一覧

新訳『賜物』あるいは『記憶よ、語れ』――ナボコフ再訪(5)

ナボコフの作品は短篇、長篇にかかわらずいずれも大好きだけれども、もっとも鍾愛する作品はといえば、まず『記憶よ、語れ』に指を屈する。はじめてナボコフの作品にふれたのが十代の終わり、英語の授業で読んだFirst Loveだった。大津栄一郎注釈のFIRST LOV…