2010-02-07から1日間の記事一覧

詞華集顛末記――承前

前回のつづき(もう一週間たったのね。まったくもって光陰矢の如しである)。 さて、もう十五年ほども前、いまとは別の出版社に勤めていたころのことである。わたしは前年の春から半ば自ら志願したかたちで京都の本社に転勤していた。ある日、呼ばれて社長室…