2009-11-08から1日間の記事一覧

人衆ければ即ち狼を食らう――森鴎外と久保忠夫

『明治文壇の人々』から馬場孤蝶の回想をひとつ抜書きすると――。 大正七、八年頃のこと、東京日日新聞で国詩を募集した。当選したある詩のなかに「……するより仕方がない」という句があった(国詩とは一般に詩歌とくに和歌を指すが、ここでは何の詩型かは不明…