2006-12-17から1日間の記事一覧

『石榴抄』小感――結城信一と会津八一(その2)

1 「私のこの小文の究極は、八朔先生と、きい子との結縁(けちえん)に就いて語ることである」と、冒頭近くで述べているように、結城信一の『石榴抄』は、八一が絶唱「山鳩」に詠った養女きい子と暮した日々を描いたものである。 曾宮一念が随筆「落合秋草…