2006-07-23から1日間の記事一覧

雨降りしきる――中村昌義ふたたび

上坂高生の小説集『雨降りしきる』を読んだ。 上坂高生は私には懐かしい名前である。学生の頃、五木寛之のなにかのエッセイで上坂高生の『冬型気圧配置』という題名の小説集を知り、妙に心惹かれて手にしたことがある。いまはもう手もとにないけれども、小さ…