2006-05-07から1日間の記事一覧

陸橋からの眺め――中村昌義という小説家(その2)

1(承前) 「大通りから少し入った横丁に、雑居ビルというほどもない小さな飲み屋の集った建物があって、その一階に「おめんや」と小さな看板が出ていた。やきとりを主とする店のようだった。」(「別れの手続き」) そこが目的の店である。中に入ると、十…