2006-04-09から1日間の記事一覧

詩は何処にあるか――翻訳詩の問題(3)

1 福永武彦の『異邦の薫り』は、森鴎外の『於母影』を皮切りに、明治〜昭和期の代表的な訳詩集を採り上げて紹介したエッセイ集で、「婦人之友」に一年間連載された十二篇にもう一篇を加えて一本としたもの(麺麭屋の一ダースですね)。篠田一士のいう五大訳…