2006-01-08から1日間の記事一覧

含羞の人――木下夕爾

1 飯田龍太に『思い浮ぶこと』というエッセイ集がある*1。なかに、本の標題と同じ「思い浮ぶこと」というエッセイがあり、副題に「木下夕爾」とある。 「いつになく、ながい梅雨であった。/立秋が過ぎると、はげしい残暑がいつまでもつづいた」と書き出さ…