2007-07-23から1日間の記事一覧

許すべきなにもなけれど――塚本邦雄論序説(8)

下条義雄(げじやうよしお)の第一歌集『春火』を読む。昭和二十五年十月二十五日、青樫発行所刊行。 刊行の翌年、邦雄は「青樫」(昭和二十六年四月号)にこの歌集の書評を書いてゐる*1。タイトル「瞬歌」はいかにも言葉遊びの好きな塚本らしいが、後年の、…