2007-05-13から1日間の記事一覧

言葉のユートピア――塚本邦雄論序説(1)

戀に死すてふ とほき檜のはつ霜にわれらがくちびるの火ぞ冷ゆる おおはるかなる沖には雪のふるものを胡椒こぼれしあかときの皿 馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで人戀はば人あやむるこころ ――「花曜」、『感幻楽』より 塚本邦雄が生涯に遺した膨大な短歌のほ…